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2023.04.27

建築士×工務店で行う最高リフォーム!|自宅に子ども部屋の間仕切りを作ったら最高だった件(前編)

2018年に一軒家を建てた「Doする」編集部・ヤギ。

建築当時はコストダウンに次ぐコストダウンが必要(つまりお金があまりない状態)で…子ども部屋のことは、子どもが大きくなってから考えようと後回しにしていました。

月日は流れ、いよいよ子どもが大きく成長。ついに子ども部屋を作る決意をし、間仕切りを追加するリフォームを行ったのです。

けれど、ただ普通に間仕切りを作るのではもったいないな…と考えました。

そこで「Doする」が提携している建築士の池辺慶太さんと、リフォームが得意な工務店・府内商店さんのお力を借りることにしたんです。

デザインは建築士さんにしてもらい、作業は工務店さんにしてもらうという、理想のリフォームをやってみることになりました!その全貌をお伝えします!

建築士・工務店を指名して依頼した理由とは?

もうね、建築士・池辺さんと府内商店さんにお願いしたい!と浮かんでしまってから、テンションは上がりっぱなしです。なぜそんなにこだわるのか、その理由をご紹介します。

なぜ建築士・池辺さんに依頼したのか?

Photo by 吉田祥平
Photo by 吉田祥平
Photo by 吉田祥平

池辺さんのこれまでの作品である「収納と間仕切りを兼ねた家具」(写真2枚目)が好みど真ん中だったヤギ。

ぜひ池辺さんに間仕切り兼収納の設計をお願いしてみたいと思ったのでした。

なぜ府内商店さんに依頼したのか?

府内商店さんは「カフェ+住宅設備展示場」であるファベルスペースに内包されています。ランチも大人気。

府内商店さんの現場は、関連会社である織部工務店の大工さんが担当するケースが多いのです。

ヤギは大工さんの技術力の高さ仕事の早さを知っていたんですね。

だからぜひ、府内商店さんにお願いしたいと思いました。

まずは話し合い!家の現状と希望を伝える

依頼先が決まったら、まずは話を聞いてもらいます。

ヤギ家の現状

リビングと地続きのスペースを「子ども部屋」と断言して使用しています。

これはリビングを背に子ども部屋側を見た写真。

そもそもヤギの家には、ドアが3枚しかありません。トイレ、クローゼット、お風呂にだけ扉がある、開放的な作りです。

とはいえ、いつか間仕切りを作ろうと思い、柱が真ん中にある状態にしていました。

広々としたこの空間はとても好きなんですが…子どもにも自分のスペースは必要ですよね。

希望を池辺さんに伝えてみる

叶う・叶わない、現実的・非現実的などの問題は置いておき、まずはヤギの希望をすべて池辺さんに伝えてみることにしました。

遠慮なく希望を言うのは大切ですよ。自分は90%無理だと思っていても、プロから意外なアイデアが出てくるかもしれませんからね。最初からあきらめたらもったいない!

▼ヤギの希望

・家全体の収納が少ないので、間仕切りに収納力をつけたい
・単純に全部閉じると、せっかくの開放感がなくなるので、開放感がほしい
・ガラスはちょっと怖いけど、窓のようなものがあると嬉しい
・子どもたちがいなくなったらまた広く使いたいので、外せるようにしたい
・3ケタ万円もお金はありません。可能な限り安価でお願いしたいので、素材にはこだわりません
・予算オーバー過ぎたら最悪、DIYでも作れるようにできたりするといいかも

とりあえず一度現地を見てもらい、設計をお願いすることになりました。ワガママ放題・言いたい放題の無茶振りですが…大丈夫でしょうか?

テンション爆アゲ!の設計図

1週間後、池辺さんから設計図が上がってきました。

※ちなみにご相談させていただいたタイミングで建築士さんにほかのお仕事の都合もありますので、必ず1週間で設計図ができるわけではありませんので、あしからず。

できた設計図を見ると…

おいおいおいおい…最高かよ!ヤギ、大興奮です。

池辺さん作成の設計図の内容


・間仕切り部分が互い違いになり、収納になっている

・現在ある棚兼学習机は生かし、嵌め込むような形になる

・木材はラワンベニア。「ベニア板」という響きに多少の不安がよぎったが、自宅の床に構造用合板を使っている一族なので全然OK

・ドアの上部に、天窓と同じ幅の明かり窓がついてる

・明かり窓の素材はガラスではなくポリカーボネート(ポリカ)だから割れる心配なし!

・ポリカ、透けてるんだけど中が見えないようになってて、めちゃくちゃかっこいい

・奥さんがこれを見て「小学校の教室みたい!」とテンション爆アゲ

・なんと最悪DIYでも作れるように考えて設計してくれた(まさかの希望が通った)。しかし自作するには難しい箇所(木材をボンドで張り合わせて一枚の板にする作業)がありDIYは断念した


こんな感じで、こちらの要望をまるっと聞き入れ、想像の遥か上の設計図を作り上げてしまった池辺さん。

すごい…まじすごいよ……語彙力がなくなる…すごいよ…!!!!

さっそく府内商店さんに設計図を送り、見積りしてもらうことに。

ちなみに見積りの前に一度現地を見たいとのことで、府内商店さんには事前に自宅に来てもらってます。

気になるお値段…工務店&建築士による「最初の見積り」

いよいよ、見積り額の発表です。なんとも緊張する瞬間。

頼むから目ん玉が飛び出す金額だけはご勘弁を!

府内商店さんの見積りは税込40万円くらい
池辺さんへの設計料は税込5万円くらい
合計は約45万円くらい

なんと、個人的にはとっても妥当な見積りがあがってきました!

ちなみに、木材の値段はどんどん上がり続けているらしく、基本的に「今が最安値」とのことです。

人生で今が一番若い、みたいなね(ちょっと違うけど)。

※現在も日々木材や資材の価格変動が起こっております。上記の価格は2022年6〜7月のものとなりますので、同程度の工事でも価格が変動する可能性があります。自分もこういう風にリフォームしてみたい!という方は、まずはお気軽にご相談ください。

ひとまず一度、全員で集まって現場を見ましょうということになりました。

打ち合わせで浮かび上がった3つの懸念点

左から石井さん、高橋さん、池辺さん

池辺さん、大工の棟梁・高橋さん、コーディネーター・石井さんの3人がヤギ家にきてくれましたよ!

府内商店のコーディネーター・石井さんもデザインを絶賛。めっちゃ安心しました。

現地を見ながら棟梁の高橋さんが、池辺さんに質問や懸念点を聞いています。

懸念点1:棚板の素材と厚さ(12mm)が心配

現状のラワンベニヤは重いものを乗せるとたわんでしまう恐れがあるとのこと。
そこで、価格は少し上がるが倍の厚さである24mmの構造用合板を使うことになりました。

懸念点2:入口のドアの高さがちょっと低いのでは?

設計されたドアは160cm。これだと173cmのヤギが通るときに、頭を下げないと入れません。
ただ、使うのはこどもたちですし、意匠的には奥の窓と高さが平行に揃っているほうが美しいと自分で判断して160cmでいくことにしました。入口が狭いと「篭り感」があって好き…という思いもあります。

使いやすさを取るか、意匠を優先するか、それは施主の判断で決めていいと、個人的には思っています。でも、できあがってから3回くらいは本気でぶつけてめっちゃ痛かった…それでも自分的には非常に気に入っています!

ちなみに建築士の池辺さん曰く、この部分が今回の設計の肝だったそう。普通なら低くて使いにくいと考えがちですが「あえてこの高さを選択した理由」を後編の感想で語っていただきました。建築士さんの考え方や選択の論理が分かり非常に共感できる内容でしたので、ぜひ後編もご一読ください!

懸念点3:ドアの開き方について

設計では外に開く形でした。けれども、外にいる人に当たるため、基本的に内側に開くほうがいいとのこと。
ただ、内側に開くようにすると壁面がドアの形に少しだけ奥側に凹んでしまうという問題が出てきたんです。
これも悩みましたが…使い勝手よりも意匠(見た目)を優先して、外開きに決定。一枚の壁にドアがあるデザインがカッコいいので、大満足です。

これらの打ち合わせは1時間ほどで。木材や細かな仕様の変更を含め、再度見積もりをしてもらうことになりました。

打ち合わせ後の「再見積り」

1〜2週間ほどして、府内商店さんから再見積りがあがってきました。

税込価格が42万円くらいで、前回から3万ほどアップ

初回見積りからそんなに増えていなかったので、問題ありません。いざ、発注へ!

「工事請負注文書」を取り交わして、工事日程を決めてもらいます。

さあ、いよいよ工事が始まりますよ!!!!

長くなったので、続きは後編で。