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2022.07.28

アイデア次第で何でも立体に!? 最新技術で“木工くまた”を創造する

ぼくってさー、完全なる二次元じゃない?

う、うん……?

つまりさ、ペラッペラってことでしょ?なんかこう、厚みのある漢(オトコ)になりたい!みたいな憧れってあるよね。

お、おう。なんだかわからないけど、立体的になりたい・盛り上がりたいってことかな?

まぁ、平たく言うとそんな感じかな。

(なんだか変なモードに突入しているようだけど……)
そうなんだ。じゃあくまたの願いを叶えるべく、最新技術に触れに行ってみる?

え、どういうこと?全然意味わからないけど、楽しそうだから行くー!

“木工くまた” ができるまで

最先端マシンの実力

高橋社長。笑顔がステキ

くまたの(意味不明な)願いを叶えるべくやってきたのは、大分県大分市にある「高橋木工製作所」。

オーダー建具やオーダー家具の製作、リペア(修理)やリメイク、オリジナル木製品販売を手掛ける高橋社長に、あれこれとお願いしてみました。

普段はあまり馴染みのない木工所ですが、現在はさまざまな機械が導入され技術革新が進んでいます。これまでは手で行っていた作業をマシンが代行することで、効率よくキレイな製品が作れるようになりました。

今回使ってもらったのは「三次元のNCルーターマシン」。データを入れれば、自動でレリーフのような浮き彫りのものができあがるスグレモノです。

こちらは「三次元のNCルーターマシン」で作成した温泉施設の看板です。

ペンキで書かれた文字よりも、陰影があるからか重厚感が出て、圧倒的に存在感が違います。浮き上がらせるだけでなく、彫り込むことも自動でできるんですね。

かっこいいねーーーー!

最初に3Dのデータを作成

ではさっそく「3Dくまた」製作の様子をお届けしましょう。

まずは前準備から。

平面の画像を取り込みます。

続いて専用のソフトで画像を読み込み、加工用データに変換。動きが画面上でシュミレーションされます。

最後に、機械(3次元のNCルーターマシン)にデータを送ればマシンの準備は完了です。

板をセットしてスイッチON!

ではさっそく「3Dくまた」製作の様子をお届けしましょう。

続いて、杉板をマシンにセットします。

板をセットする台には丸い穴が規則的に並んでいますが、このひとつひとつから空気を吸い込み、その力で板を固定するんです。ピタっと吸着されていて、大人の力でも剥がせません。

機械に削るための刃をセットします。主に先端が四角い刃、丸い刃の2種類を使用。

四角い刃は枠のカタチなど2次元を切り取るのに使い、丸い刃は盛り上がる部分を彫る3次元に使われるんです。何をどう彫るか、切るかによって、刃の回転数や速度も変えています。

なるほどね。ここまできたら、あとは彫るのみ。だよね?

そうだよ。スイッチON!

どんどん彫られる様子が、なぜか気持ちイイ〜

高速回転する刃が、板を彫り始めました。

建物内に響き渡る木を削る音、舞い散るおがくず。

時間の経過とともに、どんどん掘り進められていきます。

▼掘り進められる木彫りくまたの動画はこちら

盛り上がったくまた、完成!

スタートしてから約20分……

つ い に く ま た が あ ら わ れ た !

浮かび上がっている!

盛り上がっている!!

セットするだけで、マシンがここまでやってくれるなんて、スゴイ技術だなー。

機械が作ったものを磨いたり、ニスを塗ったり、職人の技を加えて完成させます。マシンだけでは完成できないんですよ。

どんなにスゴイ機械があっても、やっぱり最後は職人技が必要なんですね。

木工所の作業場でときめきが止まらない

せっかくなので、普段は見ることのない木工所の作業場を見学させていただきました。

カラフルなケーブルがたくさんあって、ちょっとドキドキしたり

年季の入った職人の道具にグっときたり

大型から小型まで、見たこともないマシンに興奮したり

できたてホヤホヤの完成品を見学してウットリしたり。

壁に掛かっているのは、便座……?(違う)

お、押したい……

が、ガッチャガチャに回したい……

そんな衝動に駆られたりしながら、作業場散策は終了しました。

摩訶不思議なオブジェ(?)出現

案内された事務所へ入ると、何やら見慣れない物体が鎮座しています。

横から見ても、謎。

真ん中を見ても、謎。

どこから眺めても謎。

これはいったい、なに?

これは『RA・SEN H』という商品です。オブジェ、もしくはガラスの天板を置いてテーブルにもなります。

色を塗ったベニヤ板を重ねて彫っていき、仕上げました。専用のカンナも自作したんですよ。

アルファベットの「H」を螺旋状に重ねると、こんな不思議なカタチになるんですね。

この商品、お値段は1,400,000円(税別)。2019年に制作し、テレビ・ラジオ・雑誌などでも紹介され、話題になりました。見た人の誰もが「なにこれ?すごい!」と反射的に口走ってしまうようです。

お値段にもびっくりですが、どの角度から見ても「意味のわからなさ」が満載。こんなものが世の中に実現するとは……。

まだまだ広がる木工の可能性

はぎゃーーーー!盛り上がった僕、かっこよすぎて、くまっちゃうよねぇ。

そうだねー(棒)
でも、陰影が付くとカッコよく見えるよね、誰でも。

新しくできた会社の看板とか、チームの看板みたいなものを作ると、インパクトもあるし良さそうだね。すでに、会社のノベルティでコースターを作ったり、ちょっとした小物を作ったりすることもあるって高橋社長が言ってたよ。

実は「木」で作ったらおもしろいものって、たくさんありそうだね。

そうだね。つぎはもっと盛り上がって、なおかつとんがった僕をつくってもらおうかなー?

そうだねー(棒)

機械の技術進化によって、タンスやテーブルといった家具や看板以外にも、木を使って自由なカタチが作れるようになっていることがわかりました。

これまでは頭の中だけで描いていた木工作品も、リアルに再現できる土壌は揃っています。

木製家具のアイデアを形にしたい」「木製のこんなものが欲しかったけど、再現できる技術はない」……そんなお悩みがある方は、実現できるチャンスですよ!ぜひお気軽にご相談ください!